まちを通る風を感じて

防災・復興まちづくり研究者,市古太郎のBlog

リスク・コミュニケーションとしてのまちあるき

 都市計画No.353(2021/11月発行)に「リスク・コミュニケーションとしてのまちあるきと共創まちづくり」を寄稿.「まちあるきを通したリスク・コミュニケーションとまちづくりの相互作用について,東京と東北でのフィールドワーク体験を基に論じて」みました.

 それは,

 災害への不安やリスク(被害想念)を主要課題として出発しつつも,ブロック塀や老朽空き家といった被害要因にとどまらず,井戸や広場といった防災資源とその防災資源で営まれている地域活動,坂やがけのように,まちの大事な個性と誇りでもある(単に解消すればよい,という訳でない)場所,将来の大津波に向き合い,万全の備えをもってなりわいを回復させていく共生の心意気,そんなまちの大事な資源を共有し,育てていく対話の場が「リスクを出発点としたまちあるき」であると言えよう.

 と思っています.よろしければ,ご笑覧ください.

リスク・コミュニケーションとしてのまちあるきと共創まちづくり