まちを通る風を感じて

防災・復興まちづくり研究者,市古太郎のBlog

くらし・なりわい・すまい・まちの回復と地域復興協議会

 自然災害により被災した地域コミュニティの「くらし・なりわい・すまい・まち」の回復は,どのような「場」を創発しながら組み立てられていくのか.災害復興における主体論として,たびたび,論点となります.災害避難所で生まれる互助の関係性,仮設住宅団地で新たに結成される仮設住宅団地自治会,東北の中心市街地復興で大事な役割を果たしているエリアマネジメント団体,といった組織体がその具体応答でもあり,そして「事前復興まちづくり」とは,当該地域の空間・社会資源に基づいて,災害からの回復を「平時から」組み立てていく取組みでもあります.

 今回「地域復興協議会」論について,災害復興学会の「事典」の取組みとして執筆を拝命しました.ちょうど下記の2つの研究会でも関連した話題提供の相談もあり,災害対応や被災者支援に知見のある方々と意見交換もさせていただきました.

  1. 東京都災害ボランティアセンターアクションプラン推進会議 全体会(2022/1/26)「生活回復と市街地復興の共創関係をいかに組み立てるか」
  2. 災害被災者の公的救済制度研究会(2022/5/26)「くらし・なりわい・すまい・まちの回復と地域復興協議会-そこに立法ニーズはあるか?-」

 いったん「草稿」として手が離れたこともあり,またコメント大歓迎ということで,ここで公開させていただきます.よろしければ,ご高覧いただき,質問・感想,お寄せいただければ大変幸甚です.

 くらし・なりわい・すまい・まちの回復と地域復興協議会(DRAFT,2022/6/17)